人類とか国とかの寿命を計算する方法

人類が誕生してから滅亡するまでの時間の中のランダムな一点に僕たちは生まれ落ちていると仮定する。
人類の最初の5%の時間、または最後の5%の、特別な時間の中に生まれ落ちている確率は10%しかない。逆に言うと、90%の確率で、中間のありふれた90%の時間のどこかにいるはず。
今の人間(ホモサピエンス)が現れて25万年ほどたった。今、人類に与えられた全ての時間の最初から5%ちょうどのところ(中間90%の始まりともいえる)にいるとすれば、25万年が5%にあたるから、残り95%にあたる時間は475万年ってことになる。つまりこれから475万年くらい先に人類の時間の終わりがある。これが長い方の見積もり。
逆に最後から5%ちょうどのところ(中間90%の最後)にいるとすれば、25万年を95%と見ることになるから、残りの5%は13000年くらいになる。つまり、90%くらいの確率で、人類滅亡は13000年先から475万年先くらいの間にあるだろう、ということになる。
80%くらいの確率で語れればよいのであれば、同じ考え方をすると、もう少し絞り込めて、3万年先から230万年先のこと、ということになる。

まあここ数千年くらいは、それまでの24万数千年とは変化のスピードが違う、ということもあるので、この見積もりはもっと短くてもいいような気もしますけどね。

ちなみに恐竜は2億年ちょっと前から6500万年前まで1.5億年くらい続きました。(鳥に進化して今でも続いている、とも言えますが。)長めに見積もっても人類がそこまで生き延びることはちょっとなさそうですね。。

簡単に計算するには、
90%だったら、これまでの時間÷19、から、これまでの時間×19までの時間が残されている、ということです。
80%でよければ、÷9から×9の間、
60%でよければ、÷4から×4の間、
憶えておくとよいかもしれません。

この考え方は、Richard Gottさんという物理学者が考えたのでGott’s Principleと呼ばれています。

同じように、日本の寿命も計算してみましょう。どこから日本成立と言えるのか難しいですが、とりあえずヤマト王権あたりにしておきましょうか。大体1700年くらい前ですね。その19分の1から19倍までの範囲だから、90%くらいの確率で、あと90年から32000年くらいの間に収まりそう、ということになります。80%の確率なら、190年から15000年くらいですね。

アメリカの寿命は、建国が230年くらい前だから、90%をカバーすると、12年から4400年くらいの間でしょう、ということになります。80%でよければ、あと25年から2100年くらいの間になります。

Mind Performance Hacksという本で知りました。この本、この手のネタがいろいろ載っていて、おすすめです。