人生で大事なことは「カタンの開拓者たち」(ボードゲーム)から学んだ

これは世の中の縮図のようなゲームだ。このゲームの達人は人生の達人といえるかも。

無人島に開拓者が入って、島から収穫できるリソース(材木、石材、羊、など)を元手に、街や道を作って覇権を争うというゲームなんだけど、これがまた深みのあるゲームなのですよ。

このゲームの本質を一言で言えば、投資とリターンのゲームです。近頃思うに、「投資」という行為は人生のどんな場面においても重要で、例えば本を買って読むのも自分への投資だし、仕事に役立つ知識を勉強するのも、ガジェットを買って暮らしに役立てるのも、人に会いに行くのも、よいサービスを体験してみるのも、ブログを書くのも、お金や時間といったリソースを投資して長期的なリターンを期待する、という行為だと言えます。なにも株を買うだけが投資ではないわけです。

僕は投資に関しては、狭い意味でも広い意味でもまだまだアマチャンだと思いますが、そんな僕の投資経験から見てではありますが、「カタンの開拓者たち」は投資の本質を鋭く突いたゲームのようにみえます。ボードとカードとサイコロで、これだけのゲームが設計できる、ということには感心しました。

投資に関しては、本がたくさん出されているので、それを読めば様々な教訓が得られるわけですが、本を読むだけでは、それらの教訓を「体で理解する」ことは不可能ではないでしょうか?ところが「カタンの開拓者たち」をプレイすれば、そういった教訓を体感することができます。以下、このゲームをプレイすることによって体感できる教訓をいくつか。

  • 教訓1:まず投資しないとリターンは得られない!

材木や石材を投資して、道や街をつくると、そこから新たに材木や石材がリターンとして上がってきます。当たり前ですが、まず最初に身銭を切って投資しないと、決して、リターンは得られません。

  • 教訓2:投資の結果、上がるリターンは確率変数である!

道や街をつくったからといって、材木や石材のリターンが約束されているわけではありません。サイコロを振って、当たりにならないとリターンはなしです。当たりの確率は土地によって違います。リターンのよく上がる優良物件や、そうでない物件があります。確実にリターンが得られる投資なんてものはないけれど、よりよい確率でリターンが得られる優良な土地へと道を延ばして街を作っていくわけです。

  • 教訓3:モノの価値は市場原理で決まる!

なんと市場原理がゲームにとりいれられています。自分の持っているリソースを交渉が成立するレートで、他人のリソースとトレードすることができるのです。(例:材木3枚と石材1枚を交換)こうなると、稀少で、みんなが欲しがるリソースの値段はつり上がり、そのへんにあふれているリソースは安く買いたたかれます。

  • 教訓4:複利効果を甘く見るべからず!

最初のうちにうまく投資できたプレーヤーは投資で得たリソースを、さらに投資に回すことができるので、雪だるま式に金持ちになっていきます。ゲームが進む内に、最初でコケたプレーヤーとの格差が挽回不可能なまでに進む感じは、まるで現実の世界のようです。

友達で集まってプレイしてみたら、ボコボコにされました。きっと僕の生き様がアマいということでしょう。次は勝ちます!

P.S. このゲームを教えてくれたがりゅうさん、ありがとう!