SpeakingFoxをリリース

もう結構前ですけど、Firefoxでテキストを音声読み上げする、こんなAdd-Onをつくりました。
SpeakingFoxといいます。Macでのみ動きます。Macな人はおためしあれ。
Mac OS Xに日本語のvoiceがデフォルトで入っていないので、そのままでは日本語はしゃべれません。
日本語をしゃべらせるには、これを買って入れればいいんじゃないかとおもうのだけど、僕はためしていません。もし誰か試したら教えてくださいね。

改訂版Autofocus Systemマニュアル日本語訳

原文:http://www.markforster.net/blog/2009/7/28/the-revised-autofocus-system.html

原文著者:Mark Forster

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The Revised Autofocus System

これは効率を大きく改善したAutofocusの改訂版です。

概要を把握するためにこのマニュアルを一度通読した後に、”Getting Started”の章に従って実際にやってみることをお勧めします。

概要

Autofocusでは、やるべきこと全てを列挙した長いリストを作成します。
新しくやるべきことができたらリストの末尾に加えます。リストに沿って作業を進めるときには、リバースモード、フォワードモード、レビューモードの3つのモードがあります。

リバースモード

このモードでは、リストの末尾から逆方向に作業を進めます。リストの末尾とは、新しく発生したやることが追加されるところのことです。
リバースモードはリスト上のどちらかというと急を要する作業を処理するのが目的ですが、緊急の作業しかやってはいけないわけではありません。一日の始まりにはリバースモードで作業を開始してください。

フォワードモード

このモードではリストの先頭から末尾に向かって順に作業をすすめます。リバースモードで処理されなかったどちらかというと急を要しない作業を処理するのがこのモードの目的ではありますが、緊急の作業をここでやってはいけないということはありません。

レビューモード

一日の始まりに、もっとも長い間リストにとどまっている作業をいくつかレビューの候補とします。その日の内に何のアクションもとらなかった場合、これらの作業をレビュー対象としてハイライトします。レビュー対象となったタスクはもはやアクティブなタスクではありません。レビューを通過しない限りこれらのタスクをリストに再追加してはいけません。

手順詳細

リバースモード

一日の始まりはリバースモードで開始してください。
リスト上の最後のタスクから順に「今やれる」と思えるものに当たるまで見ていきます。
このタスクに取りかかり、作業を好きなだけ続けたら、このタスクをリストから消します。
もしタスクが完了していなかったらリストの末尾に追加しなおします。
タスクが繰り返し起こるもの(例えばメールをチェックする等)であっても、やはりリストの末尾に追加しなおします。
以上が終わったら、リストの末尾に戻って、同じようにこの手順を繰り返してください。
注意:一つのタスクを終えたら、必ずリストの末尾に戻ってください。

フォワードモード

リストの中に、「フォワードモードに切り替える」というタスクを入れておいてください。
リバースモードにいるときに、このタスクに当たって、「今やれる」と感じたらフォワードモードに切り替えてください。
フォワードモードではリバースモードとはかなり違ったやりかたで作業を進めます。
フォワードモードではページ毎に作業を進めます。まず未完了のタスクの残っている最初のページに行って、
実際に作業は始めずに、未完了のタスク全てに目を通します。もう一度これらのタスクに目をとおして、「今やれる」と感じられるタスクに着手してください。
「今やれる」と思えるタスクが無くなるまで、同じページに留まって作業を続けます。「今やれる」タスクが無くなったら、次のページに進んでください。

「今やれる」と感じられるタスクが一つもないページに当たったら、リバースモードに戻ります。ただしこのルールはリストの最後のページ(新規のタスクが追加されるページ)には当てはまりません。
リバースモードに戻ったら、「フォワードモードに切り替える」というタスクをリストに追加します。

ノート:
1)フォワードモードからリバースモードに戻ったら、またリストの末尾から始めます。
2)今いる場所の制約によってページ内のどのタスクも着手できない場合は(言い換えれば、物理的な理由で着手不可能な場合)、そのページを跳ばしてフォワードモードを続けることが出来ます。
3)フォワードモードのままリストの最後のページを終えた場合は、最初のページに戻ってフォワードモードを続けてください。

レビューモード

一日の始まりに、リストの先頭にある未完了のタスクをいくつか(一つ以上)レビュー候補とします。これらのタスクにはアンダーラインを引いて、レビュー候補であることを記録しておきます。次の日の始まりに、これらのタスクのどれかがまだ未着手であれば、そのタスクはレビュー対象となります。これらのタスクをマーカーでハイライトしてレビュー対象であることを示します。
レビュー対象となったタスクは、リストから削除されたものと見なされます。レビューを通過しない限り、リストの末尾に追加しなおしてはいけません。レビューはレビューモードで行います。「レビューモードに切り替える」というタスクをいれておくことによってレビューモードにはいるきっかけを作っておきます。
レビューモードでは、ハイライトされたタスクをリストの末尾に追加し直すことができます。(以下に示すガイドラインに従ってください。)追加しなおしたタスクは、もうレビューの対象ではないことを示すために、打ち消し線を入れてください。レビューの結果、追加し直さないことにした場合もタスクに打ち消し線を入れてください。
レビューが完了したら、「レビューモードに切り替える」のタスクを追加し直して、もとのモードに戻ってください。

レビューのガイドライン
レビュー対象となったタスクはレビューを通過しない限り追加しなおしてはならないというルールを真剣に受け止めてください。レビューの仕組みはAutofocusの強力な要であり、これを正しくやらないとシステム全体に悪影響が出てしまいます。
なぜこのタスクはレビュー対象になったのか、そもそも本当にやる必要のあるタスクなのか、時期は熟しているのか、自分の真の目的から外れていないか、といったことを注意深く考えてみてください。追加しなおすことにした場合でも、複数のタスクに分けたり、表現を変えたりしたほうが良いことも多々あります。

Getting Started

1)始めるには、ペンと罫線入りのノートがあれば十分です。マーカーも後から必要になります。
まずは紙ベースのシステムで始めることを強くお勧めします。
コンピューターベースのシステムに切り替えるのは、紙ベースのシステムに慣れてからがよいでしょう。
2)ノートにやることを書き出します。完全なリストを作る必要はありません。思いつき次第、後からタスクを追加していってください。
3)タスクの一つとして、「フォワードモードに切り替える」を入れておいてください。
4)”手順詳細”の章のリバースモードのところをもう一度読んで、しっかりと理解してください。
5)リバースモードでリストの処理を開始します。
6)「フォワードモードに切り替える」のタスクが「今できる」と感じられたら、もう一度、”手順詳細”の章のフォワードモードのところを読んでしっかりと理解し、手順に沿ってフォワードモードを始めてください。
7)ルールに従って、フォワードモードとリバースモードの間を行き来しながら作業を進めてください。切り替えの頻度は状況によって大きく変化するものなので、特に気にする必要はありません。
8)次の日の始まりに、”手順詳細”のレビューモードのところをもう一度読んで、手順通りにタスクをレビュー候補としてマークしてください。
9)リバースモードで作業開始です。(一日のはじまりはいつでもリバースモードで始めます)
10)ときどき手順全体を読み返してみてください。

サンプルページ

参考例として私のAutofocusノートをお見せします。クリックしてください

サンプルページについてのノート:
1)日付はその日の最初のタスクの行の左端に書き込んでいます。このページの場合、21/7です。(アメリカ式では7/21ですね。)
2)消されたタスクの横に、日にちの数字が書いてあります。私は一日の始まりに、これらの数字を一度に書き込んでいます。数字の着いていない消されたタスク(Article for "Eaglet")が一つありますが、これは今日消したばかりのものだからです。
3)タスクは一本の打ち消し線で消しています。タスクに取りかかるときは、余白に点を書き込んでいます。(いくつか点の跡が見えると思います。)これはタスクに集中する助けになるし、リストのどこにいたのか見つけやすくなります。タスクの作業を終えたら、点から始まる打ち消し線を引いています。
4)消したタスクが連続して並んでいるときには縦線で結びつけておきます。これは未着手のタスクを素早く見つけられるようにしてくれます。
5)ページ中に2本ほど見える、ノート全体を横切る直線は、レビュー候補を示しています。今日は、先ほど見たArticle for "Eaglet"のタスクがただ一つのレビュー候補でした。

もちろん、記録を残すことに興味がなければ、日付情報を書き込む必要はありません。
私はページをシンプルに保つため、タグ、優先順位、カテゴリーといった情報をタスクにつけることはしていません。

ヘリウム3は宇宙時代を開くのか

プラネテスMOONLIGHT MILEといった物語のベースになっている核融合燃料ヘリウム3。
果たしてヘリウム3を求めて人類が宇宙に羽ばたく近未来はありうるのでしょうか?

ということで調べてみた。(ググっただけですけどね。)
結論から言うと、なさそうです。残念。

以下、なさそうな理由を説明します。
まず、核融合には3つの種類があることを理解せねばなりません。

核融合その1:D-D反応

二つの重水素(陽子一個と中性子一個)を反応させて、三重水素(陽子1個と中性子2個)と陽子、またはヘリウム3(陽子2個と中性子1個)と中性子を生成する反応。
重水素は海水の中に普通に存在していて、取り出し可能。
海水1リットルから、石油76リットル分のエネルギーが出せる夢の核融合。ちょっと計算してみたら、今のペースならこれができれば100億年はエネルギーの心配をしなくていい。
100億年なんていったら、人類の歴史どころか、地球の全歴史(46億年)の倍くらいの長さだ。そんな先には人類は人類とも呼べないような未来生物に進化しているだろうし(絶滅していなければ)、その前に50億年先には太陽が寿命を迎えるらしい。つまり、これが出来たら未来永劫エネルギーの心配は一切しなくてよし、ということだ。
でも実現に必要な温度などの条件をクリアするのは技術的にかなり難しい。

核融合その2:D-T反応

重水素(陽子1個と中性子1個)と、三重水素(陽子一個と中性子2個)が、ヘリウム(陽子2個と中性子2個)と余った中性子一個に化ける反応。
反応の条件は3種類の中でもっとも低く、一番実現可能性が高い。
三重水素は地球上に極微量にしか存在しない、というのがネックのように見えるが、実は三重水素は海水中に存在するリチウムから作ることができる。(D-T反応が出す中性子をリチウムにぶつけてつくる。だから種火さえ点火できればあとはOKというわけ。)
これだと海水1リットルから石油1リットル分のエネルギーが出る。これだと1億年くらい大丈夫ってことになる。一億年前は白亜紀で、恐竜の全盛期だった。やはりエネルギーの心配は金輪際必要なくなる。

核融合その3:ヘリウム3を使った反応

さて、われらがヘリウム3を使った核融合重水素とヘリウム3が、ヘリウム4(普通のヘリウム)と陽子になる反応。
これのいいところは、エネルギーをもって飛び出す粒子が荷電粒子である陽子なこと(中性子と違って、磁場で閉じこめられるし、水を沸騰させてタービンを回して発電しなくても直接電力に変換可能。)だそうだ。
で、肝心の実現可能性だが、Wikipediaによれば、D-D反応よりは簡単だが、D-T反応よりは難しい。こっちのページにはさらに違うことが書いてあって、D-D反応よりもさらに難しいだって。
どっちが本当か知らないが、少なくともD-T反応よりも難しいのは確かだろう。

結論

一番実現しやすいD-T反応だけでも1億年は食えるのに、食いにくいヘリウム3を求めて人類が宇宙に進出するシナリオは、残念ながらないといってよさそうだ。

P.S.
京大のページでは、ヘリウム3は「主な核融合」のリストに入ってもいませんね。
http://p-grp.nucleng.kyoto-u.ac.jp/fusion/words.html#pB
うーむ。人によって、言ってることが微妙に違うなあ。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa26505.html

P.P.S.
計算が一桁間違ってた!修正しました。
D-D反応で食える年数=1.4x10^18(立方メートル 地球上の水の量)X 76(石油換算体積比) X 0.9(トン/立方メートル 比重) ÷ 1x10^10(トン 石油換算の世界のエネルギー消費)
=だいたい100億年

MOONLIGHT MILE

これもすごい。前回紹介したプラネテスと同じで、この漫画もヘリウム3による月開発への経済的インセンティブの発生をベースにした物語。

どっちが先にこの設定を漫画に持ち込んだのか、とかちょっと調べてみたけれど、ほぼ同時期のようですね。(あまりストーリーの前面には出されていないけど、ガンダムでもそういう設定はあったらしい。)
こっちのほうがより近い未来(プラネテスは、月はコモディティ化され、火星から木星へ、という段階。MOONLIGHT MILEでの人類のフロンティアは月。)を、よりリアル指向で描いています。
中国の台頭、テロ組織、北朝鮮のスパイ、核戦争、アメリカ政府内の権力闘争、日本初の有人宇宙飛行、月で生まれた子供達などと、未来の歴史を先取りするような迫真のネタがいっぱいです。
登場人物も、青臭いくらいの理想主義の人間から、怖いくらいの現実主義の人間まで、幅広く描き分けられていて、リアルな人間社会の深みを感じさせてくれます。作者が好きなようにストーリーを運んで好きなキャラクターをかっこよく活躍させるといった安易な展開ではなく、歴史のルールに従って、ひたすらシミュレーションのように現実的に世界が発展していく様を見せつけてくれます。
グラハム・ベルとイライシャ・グレイがほぼ同時に電話を発明したのは偶然というよりは、時代がそこまできていたと考えるべきでしょう。MOONLIGHT MILEプラネテスが同時に世に出てきたということは、宇宙時代がそこまで来ている、ということなのかもしれませんね。

プラネテス - えらいリアルなSF漫画

これはすごいよ。
近未来、人工衛星軌道上のスペースデブリ宇宙ゴミ)をひろうお仕事の人たちを描いたSF漫画なんだけど、とにかくリアリティが圧倒的。

作者は歴史や科学を相当調べ込んだ上で描いてるに違いない。実際、現在執筆中のヴィンランド・サガ(歴史物。バイキングの話。)なんて遅々として進まないらしいけど、こんなこった作り込み方をしていたらいくら時間があっても足りないだろう。

今現在、この現実の世界では、40年前に人類が月に降り立った割には、そこから先、宇宙への進出は大して進んでいない。その最大の原因は、宇宙に行くことの経済的なモチベーションがないから。つまり頑張って宇宙に行っても大金持ちにはなれないからってことだ。大航海時代を可能にした原動力は、インドに行って胡椒を船に満載して帰ってくれば大金持ちになって貴族に列せられたりすることができる、というモチベーション。
宇宙には今のところ胡椒にあたるものが無いわけだ。

プラネテスの世界では、近未来、人類は月を拠点に火星、木星へとフロンティアを広げているんだけど、多くの人がそこにかかわろうとする経済的な理由がちゃんと設定してあったりする。この時代、核融合技術がヘリウム3を燃料とする方向に進んでいて、このヘリウム3は月や火星の表面や、木星のガスから採取される。ヘリウム3が大航海時代の胡椒の役割を果たして、人類の宇宙進出が進む、というシナリオなわけ。Wikipedia調べてみたんだけど、ヘリウム3ベースの核融合って、核融合が実現されるとしたら可能性としてあり得る方法の一つで、あながち荒唐無稽な話でもないんだね。

宇宙のゴミ拾いという仕事だって、もし本当に人類が宇宙に進出すれば、きっと現れるに違いない。人類の進出するところどこでもゴミは出るけれど、衛星軌道を回る宇宙のゴミは秒速数キロで飛んでるわけで弾丸と同じで超危険。誰かが何とかしないと人間の宇宙活動の根本が揺らぐ。でもこれは相当な3K仕事になるはずだ。作中では、そのへんも見事に描かれている。宇宙飛行士たちの生き方考え方は死の危険と隣り合わせに生きる昔の船乗りの文化に重ねられている。科学技術が進んで時代が変わっても人間はあまり変わらず、同じような局面では同じような文化が醸成されるものだろう。

登場人物のひとり、人類初の木星行きの宇宙船を開発している科学者がいるんだけれど、こいつが狂ったやつで人類の宇宙進出のためには人の命などなんとも思っていない。今に暮らす普通の人から見たら、漫画の中だけの現実離れしたキャラクターにも見えるかも知れないが、人類のフロンティアを拓く人間としては逆にこっちのほうがリアルに感じる。バスコ・ダ・ガマコロンブス織田信長なんて実際こんな感じだったんだろう。彼らの栄光は名も無き人たちの死屍累々の上に築かれたものなのだ。
人類のフロンティアにいる人間の狂気。僕自身はそういう狂気を持った人間に会ったことはないので想像だけど、ひょっとするとそんな狂気もリアルに描かれているのかも知れない。

まあとにかくおすすめっす。

DictionaryFox 0.8をリリース

毎度おなじみのMacの辞書をFireFoxから直接引けるようにするAdd Onです。

https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/12017

今回のアップデートでは、twitterに引いた単語を記録する際に、意味も一緒に記録するようになりました。

Dictionary ServicesというAPIを使ってみました。
ソースが気になる人はこちらへどうぞ。

ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則 - Good to Great

いつかオレもGreatになってやるぜと思いながらも、いつのまにやら凡人歴が長くなってきてしまった僕ですが、いつかGreatになるための情報収集は怠っていません。原題はGood to Great。まさにGoodからGreatに抜け出せない今のオレのための本じゃないの?と早速注文してみました。

大抵の成功本というのは、著者個人の人生経験から「世の中ってこういうもんだろ。オレはこれでうまくいった!」と思うオレオレ成功法則が書き連ねてあるわけだが、この本がすごいのは、著者個人が思う成功に関する一切の法則・先入観を捨てて、データのみから成功法則を導き出す、というアプローチを取っている点にある。(僕はオレオレ成功本も味わい深くて好きなんですけどね。)
つまり「起こっていることは全て正しい」とか、「絶対計算」とかいわれているこのごろ流行りの例のアプローチですね。

さらにもう一点すごいのは、今現在Goodに留まってるやつらがGreatになるのに役に立ちそうな法則のみを提示しようという姿勢が徹底していること。著者たち調査グループの取った方針はこうだ。
「最初からGreatなヤツの話を聞いても役にたたないから聞かない。GoodからGreatに変わったヤツに、どうやって変わったのかという話を聞いてくる。」
長嶋監督に聞いても「来た球を打つ!」しか言わないからいいや、ということですね。

さて、いったいどうやってそんなことを実現したのか?まず全米の上場企業の過去の株価データを持ってきて、以下の条件を満たす会社を洗い出す。
1. 15年以上せいぜいGoodと言える程度のパフォーマンスに甘んじていた。
2. あるとき飛躍の時を迎えその後15年以上、Greatと言えるパフォーマンスを上げ続けた。
これを満たす会社は全ての上場企業の中で11社しかなかったらしい。15年は長いので、相当厳しい基準です。
で、その11社が飛躍を迎えたときの経営陣や社員にインタビューして、これらの会社の飛躍期の共通の特徴を見つけ出す。どんな会社が残ったか。

グーグル、マイクロソフト、オラクル、アップル、IBMインテル。。といった会社は15年縛りのおかげで11社の中には入っていない。
クローガー(スーパーマーケット)、ニューコア(鉄鋼)、サーキットシティ(家電小売り。15年間はGreatだったみたい。でもこの間倒産したよな。。)なんて地味な会社ばかりが残った。

どんな特徴が見つかったかというのはまあ読んでもらうとして、心に残ったものを一つ書いておく。
飛躍した企業は、転換点において以下の3つの条件を満たす分野に経営資源を集中しているという。

1. 情熱を持って取り組める。
2. 経済的原動力になる。
3. 頑張れば現実的にその分野で世界一になれる可能性がある。

1,2を満たす分野はたくさんありそうだけど、3はかなり厳しい条件だ。だって世界一ですよ。気合いと楽観論で「なんだってやってみなくちゃわからないし!やればできるって!」とかいうのはダメで、冷静に現状をありのままに見て、現実的に一番になれる可能性があるというのしかダメだそうです。この3つともを満たさないようなことには手を出さない、という規律をもつべきだ、というのです。

これはつまり「自分探し」ですね。飛躍した企業は、「自分を見つけた」企業だったということです。。
別にオチは無いけど今日はこんなところで。